- 照明や明るさに関する単位が色々あって、何が何を表しているのか分からない
- LED電球で使われる「〇〇W相当」ってどれくらいの明るさなの?
今回の記事は、そのような疑問を解決できる内容となっています。
光に関する単位には
- ルーメン
- ルクス
- カンデラ
- ワット
がありますよね。
まるで理科の授業を思い出しますが、何が何を表しているか答えられますか?
記事を執筆している私でもはっきりと分かっていません…。
そこで、今回の記事では
- 照明にまつわる各種単語・単位がイマイチ分かっていない
- 推奨される明るさはどれくらい
といった、素朴な疑問に回答しながら、照明に関する基本的な知識を網羅できる内容をお届けします。
電球が切れて買い替えが必要になった際や、家の電球をLED電球に切り替えようと思っている方などは、ぜひ今回の記事を参考にしながら、適切な電球を選びましょう!
弊社は、シーリングライトを中心に、各種照明器具やソファなども取り扱うインテリア通販サイトです。
もちろんLED電球や、リモコン式の電球などの取り扱いも豊富です。
今回の記事では、そんな弊社の照明器具についても簡単に紹介させていただきます。
それでは順番に解説していきます。
ルーメン?ルクス? 光の単位に関する素朴な疑問から回答します
先ほども紹介しましたが、光にまつわる単位には、ルーメン、ルクス、カンデラ、ワットがあります。
呪文のようですね。
まずはこれらについて解説していきます。
詳しい定義には触れないので、あくまでイメージを掴んでもらえたらと思います。
ルーメンとは?
まず、「ルーメン(単位:lm)」ですが、これは光源(光の大元)の能力値・性能を表す単位です。
太陽をイメージすると分かりやすいですが、光は放射状(全方向)に広がっていますよね。
「ルーメン」は、その光の総量を表しています。
※ルーメンは「光束」を表しており、「光束」とは、
光を線として考えた時に、その線の数が多いほど光の量が多い=明るい
ことを示す考え方です(純粋に、数値が大きいほど明るい)。
※現在のLED電球に関しては、「ルーメン」によって明るさを定義しています。後で説明する「ワット」との違いを理解すると、照明選びがグッと楽になります◎
ルクスとは?
続いて「ルクス(単位:lx)」ですが、「照度」を表す単位として用いられます。
つまり、光源によって照らされる面の明るさを示すもの。
1lx(ルクス)は「1m2あたりどれだけの光が照らされるか」を表す単位です。
※「どれだけの光」が、1lm(ルーメン)になります。
カンデラとは?
次に「カンデラ(単位:cd)」ですが、明るさの度合いを表す単位で、「人の目にとってどれくらい明るいと認識されるか」を定義しています。
これだけでは何を言っているかよく分かりませんね。
分かりやすい例えが、「1カンデラの明るさはろうそく1本分の光」です。
今まで紹介した3つの単位をおさらいすると、「カンデラ」を軸として明るさについて定義され(ろうそく1本分)、ろうそく1本から放たれた光の総量が「ルーメン」、ろうそく1本から放たれた光によって照らされた1m四方の明るさが「ルクス」というイメージです。
光の単位の基本は「ろうそく1本分の明るさ」と覚えておきましょう!
ワットとは?
そして最後に紹介するのが「ワット」ですが、ワットは光の明るさに関する定義ではなく、あくまで「仕事率(単位時間あたりに消費するエネルギー)」を表す単位です。
白熱電球の明るさを表す際に「〇〇W」と表現されているのを見たことがあるかと思いますが、先ほども説明したように、ワットは単位時間あたりに消費するエネルギーの量です。
なので、「60Wの電球の方が40Wの電球よりも明るい」とは必ずしもいえません。
照明器具によって効率も異なるので、消費するエネルギーと明るさの関係は必ずしも比例する関係ではない(ワット数が大きいからといって明るいわけではない)ということも覚えておきましょう!
「〇〇W相当?」ワット数とルーメンの比較方法
光に関する単位に関して説明してきましたが、実際に電球を購入する際
- 「〇〇W相当」って何?
- 1500ルーメンってどれくらい明るいの?
といった疑問が浮かぶのではないでしょうか。
次は、これらの疑問について解説していきます。
ワットとルーメンは定義が異なるから直接比較が難しい
LED電球は、従来の白熱電球に比べてエネルギー消費が格段に少ないという点が革新的でした。
非常に効率よく明かりを灯すことができるようになったという訳です。
ただ、先ほども解説したように、ワットはエネルギー(仕事量)に関する単位で、ルーメンは光の総量に関する単位です。
なので、見出しにあるように、定義が異なると比較するのは難しいですよね。
その結果、従来の「〇〇W」という白熱電球の明るさ表記では都合が悪くなったんですね。
そこで、「〇〇ルーメンは〇〇W相当」という全国の統一的な基準が定められました。
【一般的な白熱電球の換算基準】
一般白熱電球 ワット(W)相当 |
20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 80 | 100 | 150 | 200 |
ルーメン(lm)の値 | 170 | 325 | 485 | 640 | 810 | 1,160 | 1,520 | 2,400 | 3,330 |
※日本照明工業会ガイドライン参照
例えば、とあるLED電球が「60ワット相当」という表記がされていた場合、810ルーメンは確保されていると言えます。
ただ、実際には850ルーメンかもしれませんし、1050ルーメンかもしれません。
要するに、「60ワット相当」のLED電球だからといって、全てが同じ明るさかといえばそうでもないんですね。
ですので、LED電球を購入する際は、「〇〇ワット相当」は一つの目安に、「〇〇ルーメン」という光の総量を基準に購入しましょう!
最後に、お部屋の広さごとに、どの程度の明るさを確保できるとよいとされているのか簡単にまとめました。
- 14畳:5,100ルーメン〜6,100ルーメン
- 10畳:3,900ルーメン〜4900ルーメン
- 6畳:2,700ルーメン〜3,700ルーメン
「お部屋の広さ」との兼ね合いですので、例えば壁紙や床が明るい場合ですと、光の反射によって明るすぎる場合もあります。
ですので、上記は一つの目安としてお考えください。
まとめ
いかがでしたか?
今回のブログでは、照明にまつわる素朴な疑問にお答えしながら、LED電球の選び方についても紹介しました。
弊社では、各種LED電球のほかに「リモコン式電球」も販売しています。
リモコン一つでスイッチのオンオフはもちろん、明るさや色調も自由に変更できるのが大きな魅力です。
興味のある方はぜひ弊社サイトをご確認ください。
光の単位やLED電球の選び方はマスターできましたでしょうか。
今回の記事が、あなたの照明選びの参考になれば幸いです。